長生きみそ汁、手間が嫌いな私の簡単具材

「長生きみそ汁」なるものを知って作り、飲み始めてから1か月半ほどになる。初めは赤みその味に違和感があったが、慣れてきたからか、今では毎朝美味しく頂いている。

体調はいいし、疲れが違う気がする。朝の動き出し時のパワーも、少しいいかもしれない。

と言っておいてなんだが、体調や疲れは、仕事の忙しさとか日々の出来事からのストレスの有無とか、いろんな要因が絡んでいると思う。これのおかげでと太鼓判を押してしまうのは少し早い気もする。

始めてまだ1か月半、今のところ良い兆しはいろいろだが、悪いことは一つもないので、この先続けて様子を見ようと考えている。

何より、朝のみそ汁一杯が、1日の始まりの楽しみになりつつある。

長生きみそ汁の手間なし簡単具材

始めて1か月半、この間に試行錯誤があった。まず私の問題は、みそ汁のベースになる「みそ玉」よりも「具材」をどうするかだった。みそ汁を作るという、普通なら手がかからないと思われる調理作業だが、スペースと材料管理の手間などから、私としては一考の余地がある。

面倒なことが苦手な一人暮らしの私は、普段、調理らしいことはレンジでチン以外ほぼやっていない。

 

汁だけじゃダメ?と思い、試しに最初に作ったみそ玉で、具材なしで汁だけを飲んでみた。

はっきり言って味がイマイチ。これ、続けるのイヤかもというレベル。冷静に考えてみれば「だし」を取っていない合わせみそのみそ汁にすりおろし玉ねぎを入れて、りんご酢で酸っぱくした味だ。

いろいろな具材を手間暇とお金をかけて用意すれば、栄養的にも充実するし具材からだしもでる。しかし、それでは私が続けるのは難しい。どうしたものか。

 

とりあえずスーパーに行って乾物の棚を眺めてみた。いいものを見つけた。あおさ、ワカメ、焼き麩、かつお節だ。どれも、お椀に入れるだけで済む。さっそく購入。

あおさとワカメは日替わりでメインの具としてバリエーションを楽しむ。焼き麩は具のかさ増しの役目。かつお節はだしがでるのはもちろんだが、そのままで具の足しになる。

冷凍庫から出したみそ玉をポットのお湯で溶かすと温度がかなりぬるくなるので、これらの具を入れてレンジで45秒ほどチンすると、いいかんじで出来上がる。

かつお節のだし汁の味にあおさやワカメの磯の香が重なり、焼き麩で食べ応えがあり、なかなか美味しいみそ汁に仕上がり、私の定番になった。

気づいたらいつの間にかりんご酢の酸っぱさは気にならなくなり、一日のスタートにコーヒーより先のみそ汁一杯が、楽しみにさえなっていた。

玉ねぎすりおろしはゴーグル

さて問題は他にもある。玉ねぎのすりおろしをどう作るかだ。1か月半で6~7回ほど「長生きみそ汁」のみそ玉を作った。つまり、6~7回は玉ねぎのすりおろしを作ったわけだ。

まず最初、本に書かれていたとおり玉ねぎを冷蔵庫で冷やしてから、100均のおろし器でボウルに玉ねぎをすりおろした。当然だが目が痛い。涙が止まらない。

みそ玉作りの作業が終わった後も、延々と3時間以上、目の痛みと涙が止まらず、何も手につかない状況が続いた。

予想はしていたが、だからこそ冷蔵庫で玉ねぎを冷やしてからすりおろしたんだが、ここまでひどい被害は想定外だった。

 

そこで、フードプロセッサーをネットで買ってみた。高いものは買えないので、とりあえずすりおろしができて買える範囲の価格のものを選んだ。

ここから試練が始まった。取説によると、まず2cm角に材料を切らなければいけない。そこまで切るときにすでに涙が出るじゃん!と不満に思うのは面倒くさがりの私だけだろうか。

仕方なく玉ねぎを2cm角に切る。幸いそれだけならあまり被害はなかった。切った玉ねぎをフードプロセッサーに入れて稼働してみた。

半量ぐらいはすりおろしのような状態になった。しかし残り半量ぐらいは、おろしプレートの回転で飛ばされ容器の周囲に張り付き、2cm角のまま固形で残る。

2cm角の固形玉ねぎ入りのみそ汁ができるだけの話だし、何より目の被害がなかったし手間も少ないので、その日はそれで良しとした。

 

次にみそ玉を作るとき、今度は試しに玉ねぎを大きめに切ってみた。大きく切る方が楽だし、これでうまくいけばしめたものだ。

結果は、これも失敗。ある程度はすりおろし状態になるが、大きいまま残る量も多い。大きい玉ねぎ片を拾い集め、また包丁で切って、再度フードプロセッサーを稼働させるが、固形が残る。

要は玉ねぎの具があるってことだから、目は無事だし、ま、いっかとその日も妥協してそれで良しとした。

 

せっかく買ったフードプロセッサーでそんなことを4~5回は繰り返した。だが「長生きみそ汁」が、常に玉ねぎの固形具材入りみそ汁ということに、私はイマイチ納得できずにいた。

もっと値段が張るいいフードプロセッサーを買えばこんなことはなかったのかもしれない。

 

玉ねぎ被害の対策を考え出したとき、フードプロセッサーの他にもう一つ、ゴーグルという手も考えていた。

私は普段からド近眼プラス老眼でメガネをかけている。ネットでキッチンゴーグルを探してみたが、ゴーグルを付けるとなれば、メガネをかけた上にというわけにはいかないだろう。

ド近眼の私は玉ねぎをすりおろすだけでもメガネ無しでは不自由だ。この方法は却下かな、と考えた。

しかしあらためてネットをよく探してみたら、何百円か多く出すだけで、メガネの上から付けられるゴーグルがあった。しかもフードプロセッサーよりは全然安い値段だ。これだ!と思い、買ってみた。今度こそ失敗したくない。

 

結果は、フードプロセッサーなど買わずに、最初からゴーグルにすれば良かったと後悔。メガネの上から違和感なく付けられるし、玉ねぎをすりおろしても、まったく目が痛くならないし涙も出ない。鼻で呼吸するので鼻の奥に玉ねぎ感が伝わるが、それ以上は何事も起こらない。

ゴーグルを着用し、100均のおろし器で玉ねぎの全部がちゃんとすりおろし状態になった。出来上がったみそ玉は玉ねぎ片がなくなめらかだ。これでやっと、私は満足がいった。

製氷皿のサイズ

「長生きみそ汁」の本では10個の氷が作れる製氷皿に、出来上がったみそベースを10等分に分けて入れている。私はみそ玉の仕込み用に100均に製氷皿を買いに行ったが、あいにく10等分の製氷皿は見つからず、14個の氷ができる蓋つきの製氷皿を買ってきた。

レシピ通りにみそベースを作り製氷皿に14等分に分け入れると、それぞれの玉が少し小さめかなという印象がある。製氷皿にもうちょっと並々と入れたい気持ちになる。なので、1杯のみそ汁を作るのにみそ玉を2個使い、お湯を200cc注ぐことにした。

その分量だと少し濃いめだが私好みの味になる。

 

みそベースを作るとき、みそや玉ねぎの分量はいつもキッチンスケールでキッチリ計っている。回を重ねるごとに、みその分量を少し増やせば製氷皿にたっぷり入る量ができることに気づいた。玉ねぎはその時によって大きい時も小さめな時もある。すりおろしすと根っこの周辺はロスがでてしまうので、少し大きめの玉ねぎを選ぶようにした。

みそと玉ねぎを多めに入れるので、りんご酢も大さじ一杯のあとに気持ち追加する。だんだん自己流になってきた。

 

さっき思い立ってネットで「製氷皿10個」と検索したら、なんだ、あるじゃないか。100均でせっかく買ったけれど、次はこれがほしくなっている。どうするか、考えることにする。私の「長生きみそ汁」はまだ進化して行きそうだ。

長生きみそ汁の作り方

最後になったが「長生きみそ汁」の作り方。正確に言うと「みそ玉」の作り方。

①ボウルなどに玉ねぎ1個をすりおろす。約150g。
②赤みそ80g、白みそ80g、りんご酢大さじ1を①に加え、泡だて器で混ぜる。
③製氷皿に分け入れて冷凍庫で2~3時間凍らせる。

これだけ。冷凍庫での保存期間の目安は2週間。

 

製氷皿のみそ玉1個をお湯で溶かし、具を入れてレンジでチン。「みそ汁」になる。

最新情報をチェックしよう!